西野亮廣さんの新書「夢と金」のご紹介

絵本作家で、お笑い芸人キングコングとしても活躍されている、西野亮廣さんの新書「夢と金」を読みました!

西野さんならではの視点で”夢とお金”について書かれていて、とても面白く読みやすい内容でした。

とてもロマンあふれる絵本作家とは思えない、現実的なお金についてのお話です(笑)

「お金が尽きると、夢は尽きる」

まえがきにある耳を塞ぎたくなるような言葉ですが、それが現実です。

夢をつなぐためにお金の勉強をしようというのが、この本の肝になります。

お金の勉強というと、なんかすごく小難しそうと思うかもしれませんが、すごく身近で分かりやすくお金についての考え方を教えてくれています。

高価格帯にクレームを入れるバカ

第一章から「高価格帯にクレームを入れるバカ」と強めの口調でお尻を叩きます。

それは西野さんの作品である、歌舞伎「プペル」をやったときのこと。

SS席を3万円で用意したところ「高すぎる!」と炎上したそうです。

結果的にSS席はすごい勢いで完売し、大成功。「高い」と揶揄したのはSS席を買わない人たちだと言います。

飛行機が飛べるのは「お金持ち」のおかげ

席の価格設定がいかに合理的であるかについて、飛行機を例に教えてくれます。

飛行機にはファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスがあります。

仮に、飛行機全体を一番安いエコノミークラスにした場合、席数は増えるが赤字になるというもの。

飛行機を飛ばすのに、ファーストクラスに乗るお金持ちがいるおかげで安くエコノミークラスを利用することができるのです。

税金もそうですよね。お金持ちがたくさん税金を収めてくれているおかげで税収が増え、ある程度豊かに暮らせているわけです。

お金持ちをひがむのではなく、感謝するマインドを持つことが大事ですね。

僕はこの話を聞いて以降、お金持ちを見かけては「あざっす」と心の中で言っています。

「ハイスペック」と「オーバースペック」の違い

オーバースペックは自己満足

サービスやモノの機能はある程度よくなれば、それ以上を求めるのは自己満足です。

60点→80点にする作業は必要ですが、97点→98点にしてもお客さんの満足度は変わりません。

日本人はクオリティにこだわり過ぎているがために、ハイスペックではなく、オーバースペックになっているというもの。

その象徴として、携帯電話会社を例に挙げられています。

1グラムでも軽くするムダな競争

かつての携帯電話は重く、持ち歩くのに不便でした。

そこで登場した、軽量の携帯電話。

そのことを皮切りに、各社がこぞって「いかに軽くするか」にこだわって新たな機種を発売しました。

お客さんは”十分に満足しているのに”です。

どうせストラップとか付けるんだから意味がない、と。

軽さを競うのではなく「技術以外の何か」が必要である、と西野さんは言います。

おっしゃる通り左衛門で草。

そんなムダな競争をしている間に、アメリカはスマホを開発し世界を席巻しました。

日本人の職人気質が、自分たちの足を引っぱった結果になっています。

ビジネスにおいては80点取れたら十分で、そこから次々と新たなことに挑戦するのがいいのかもしれませんね。

NFTの可能性は無限大

すでにNFTは立派なビジネスになっている

この本で一番興味深いところであった、NFTについて。

僕自身、ブロックチェーンやNFTについては勉強し、仮想通貨を買ってみたりNFTのウォレット(財布)を作ってみたりはしていましたが、まだ実用的ではないと感じていました。

ですが、西野さんは違います。

「絵本のページオーナー権」を売り、「ツイッタープロフィール画像」を売り、実際そこに決して小さくはないお金が動いています。

NFTを通じて「寄付」をする

中でも、一番関心したのはNFTを通じて「寄付」をする話でした。

人は寄付をするときに見返りは求めない場合が多いでしょう。

ですが、自分から寄付したことが言わずとも周りに伝わり、称賛されると嬉しいものです。

そんな人間のくすぐったい部分を西野さんは突いてきます。

NFTのウォレットはその性質上、他人のウォレットの中身を見ることができます。

つまり、その人がどういうお金の使い方をしているかが分かるわけです。

それをうまく利用し、「施設に絵本を寄贈するとメダルのNFTがもらえる」というサービスを作ったそうです。

人のウォレットを見たときにメダルがあると、支援したことが言わずとも分かる仕組みになっています。

それを読んで驚愕した僕は「そんな手法があったのか!!」と、「か!!」でアゴが外れます

それになんと言ってもすごいのが、お金を寄付するのでなく「絵本」を寄贈するということ。

西野さんにとっても宣伝になり、寄贈してもらった施設も喜び、寄贈した人の承認欲求も満たされるというWin-Win-Winの関係になっています。

いやぁ、本当にビジネスがお上手です。(高速拍手)

NFTにはもっともっと色んな可能性があるんだろうと、改めて思い知らされました。

YouTubeもおもしろい

「新R25」に出演して語った習慣について

最近「新R25」のYouTubeチャンネルに西野さんが出ていました。

習慣について語られていたのですが、西野さんって人間離れしすぎてて動画見たらなんか落ち込みます。

ぜんっぜん自分の人生の参考になりませんが、面白いので見てみてください。

毎週キングコングでも紹介

今回紹介した「夢と金」についてはYouTubeチャンネル「毎週キングコング」で宣伝されています。

コント仕立てでお金についての授業をする企画です。

こちらも、ものすごく面白いのでリンクを貼っておきます。

さいごに

今回僕がとくに衝撃を受けた部分、勉強になった部分の感想を書かせてもらいました。

他にも勉強になる部分がたくさんあるので、ぜひ本を読んでみてほしいと思います。

今後とも西野さん(キングコング)を応援するとともに、みんなでお金の勉強をし、稼げるようになって、希望に満ちた日本になってほしいです。




じゃあまたね。


【今回紹介した本】

https://amzn.asia/d/f8e0h5S

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA